東丹沢山麓のふもと、厚木市七沢に位置し文政元年(1818年)創業200年になる老舗の造り酒屋です。
「水源の森百選」にも選ばれる東丹沢山麓より溢れ出る清らかな伏流水を仕込水とし、全国から厳選し磨き込んだ酒米一粒一粒をじっくりと丁寧に手間暇を惜しまず醸します。
伝統の技を守りながらも、新しい発酵技術も積極的に取り入れ、それらの技を巧みに融合させ銘酒「盛升」は誕生いたします。
創業者、黄金井伝四郎は世の中のためになる商売をしたい一念で、濁酒屋を小さく始めたのが今の酒造りの起源である、その時の屋号を「升屋」と称し、益々繁盛という意を込め「盛升」サカリマスと命名いたしました。
杜氏はもともと越後(新潟)から招いていたいました。農閑期に当たる冬、杜氏は同じ農村の者を蔵人として連れ、一緒に蔵へ出稼ぎに出ていました。杜氏は酒造りの最高責任者であり、蔵元との間で酒造りの計画、設計を任され、連れてきた蔵人共に酒造りをします。近年、杜氏や蔵人の高齢化が進み、なりても少なくなっていることから、自社杜氏の養成を開始いたしました。ベテランの越後杜氏の元、酒造りを一から学び、平成14年秋の酒造りより、地元杜氏での酒造りを開始しました。
越後杜氏の伝統の技を継承し就任1年目の平成15年の春に開催された全国新酒鑑評会にて、金賞を受賞しました。二年目の平成16年も同賞を受賞し、二年連続の金賞受賞となりました。さらに、平成27年から令和6年まで全国新酒鑑評会で10年間連続入賞を果たし、令和3年~6年にかけては全国新酒鑑評会と東京国税局酒類鑑評会で4年連続の金賞ダブル受賞を達成しています。
その他にも数々のコンテストで賞を受賞しており、令和6年度において、醸造長の飯塚は日本醸造協会から醸造技能者表彰を、また神奈川県から卓越技術者表彰を同時に受けました。神奈川県の杜氏としては初めて「神奈川の名工」に選ばれました。
令和6年度「神奈川の名工」に選ばれた醸造長 飯塚